南ア北部 籔沢大滝ノ頭(2520m)、小仙丈ヶ岳(2864m)、仙丈ヶ岳(3032.6m) 2013年6月23日  カウント:画像読み出し不能

所要時間 6:56 北沢峠−−8:00 籔沢大滝ノ頭−−8:38 小仙丈ヶ岳 8:47−−9:22 仙丈ヶ岳 11:12−−11:46 小仙丈ヶ岳−−12:16 籔沢大滝ノ頭−−12:58 北沢峠

場所山梨県南アルプス市(旧芦安村)/長野県伊那市(旧長谷村)
年月日2013年6月23日 無雪期日帰り
天候
山行種類一般登山
交通手段マイカー
駐車場仙流荘奥に広い駐車場あり
登山道の有無あり
籔の有無無し
危険個所の有無無し
山頂の展望籔沢大滝ノ頭:無し、 小仙丈ヶ岳:大展望、 仙丈ヶ岳:大展望
GPSトラックログ
(GPX形式)
ここをクリックしてダウンロード。ただし途中で電源を入れたためスタート地点が中途半端
コメント北沢峠から往復。仙流荘では曇っていたので展望は期待していなかったが、実際には立山剣まで見えるくらいの好展望に恵まれた。日中は熱雲が上がってきてガスだった


GPSロガーの電源を途中で入れたため、距離、標高差とも正確ではない


仙流荘奥の北沢峠行きバス停 北沢峠。まだ山梨側のバスは開通していない
仙丈ヶ岳方面登山口 1合目
2合目 3合目
小鹿に出合った。高山植物喰うなよ 4合目
北岳 5合目(籔沢大滝ノ頭)
シラビソ樹林も最後 森林限界間近
間もなく森林限界 標高2650m付近で森林限界
嫦娥岳。やっぱりえらい傾斜だ
森林限界から見た鋸岳〜甲斐駒
森林限界から見た北アルプス(クリックで拡大)
僅かに残雪を踏む 北沢山方面
小仙丈ヶ岳直下 小仙丈ヶ岳
小仙丈ヶ岳から見たパノラマ展望(クリックで拡大)
小仙丈ヶ岳から見た中ア(クリックで拡大)
小仙丈ヶ岳から見た北ア(クリックで拡大)
小仙丈ヶ岳から見た乗鞍岳
小仙丈ヶ岳から見た木曾御嶽 仙丈ヶ岳へ向かう
稜線上はほぼ無雪 鞍部へ下る
鞍部が8合目 僅かに残雪を踏む
天気がいいのはいいことだ 仙丈小屋分岐
小仙丈ヶ岳を振り返る
やっと山頂が見えた
1310m峰を巻く 仙丈ヶ岳山頂
仙丈ヶ岳から見た南側の展望(クリックで拡大)
仙丈ヶ岳から見た南ア南部(クリックで拡大)
仙丈ヶ岳から見た地蔵尾根と丸山尾根
下山時はガスがかかっていた でもガスは山頂部のみ
仙丈小屋 キバナシャクナゲ
たぶんオヤマノエンドウ
小仙丈ヶ岳へ下る 仙丈ヶ岳を振り返る
小仙丈ヶ岳 小仙丈ヶ岳を下る
コイワカガミ 雷鳥を見ることができた
6合目 北沢峠。PM1時のバスにギリギリセーフ
仙流荘バス停


 ガスで展望皆無だった木曾御嶽から下山後、次のお手軽登山の地、北沢峠へ向かう。先週から長野県側のバス運行が開始していたが天気と手の怪我の影響で山はお休みしていたため、1週遅れて今週となった。もう雪はほとんど残っていないだろうな。天候は快晴とまではいかないが晴れの予報。少なくとも御嶽より悪いことはないだろう。

 仙流荘の駐車場はまあまあの入りだが隙間も多い。朝方のんびり寝るために第2駐車場方面に下って小さな沢沿いの駐車スペースに車を置いた。ここは南側の背の高い立ち木があり日中の日差しが遮られるとの考えもあった。小川の水で洗い物も可能で助かった。もちろん、この夜は静かに寝ることができた。

 翌朝、空を見上げると雲が多いが隙間から青空が覗く。雲の高さは鋸岳を越えており仙丈ケ岳よりも高そうだ。ただ、雲が出ているということは遠望はあまり期待できないかもしれない。朝飯を食って5時半過ぎにバスの待ち行列に加わる。予想通り最初のバスは予定時刻より10分ほど早めに出発。2台目以降はやや遅れるがダイヤ通りだ。下山時のバスの便を確保する意味だろうか、3台目以降は補助席は使用しないで出発していった。

 毎度のごとくバスの運ちゃんが展望の解説をしながら登っていくのがうれしい。戸台大橋では猿がお出迎え。林道途中では鹿の窓の光も見えた。あの穴を潜ったんだなぁ。仙丈ヶ岳山頂はまだ雲に入っていなかった。やがて北沢峠に到着。賑わっていた。

 北沢峠に到着したハイカーのうち、結構な数が山梨側へと下っていった。仙水峠方面へ向うのか? 仙丈ケ岳や甲斐駒方面はやや少数派。もちろん、一般藪山とは比較にならない人数だが。当然ながら登山道は文句なしに良好。さすが100名山である。

 1合目、2合目・・・と9合目までちゃんと標識があったと思う。1合目付近の樹林の隙間からは北アルプスが見えた。今日は槍穂どころか立山剱まで見えている。曇り空の割には空気の透明度は良好だ。山頂での展望も期待できるかな。3合目を過ぎてからであろうか、小鹿と遭遇。人に慣れたようで簡単には逃げないで草を食んでいた。接近して写真撮影成功。雷鳥もこういけばいいのだが。4合目付近の樹林の隙間からは北岳。もう雪は少ない。5合目の大滝頭で藪沢小屋への分岐があるが、残雪のせいか通行止めになっていた。

 5合目を通過すれば森林限界は近い。傾斜がきついシラビソ樹林を登っていくと徐々に木の高さが低くなってきて、やがて立ったハイマツに切り替わる。なおも尾根を登って肩に出るととうとう森林限界を突破、大展望が広がる。やっぱこれがないとアルプスに来たかいがない。振り返れば甲斐駒から鋸岳の稜線が懐かしい。ここで麦藁帽子の出番だ。今日は曇りで登場機会がないと思っていたが天気は回復、日差しがまぶしい。

 前方の人の姿を見ながらやや傾斜が緩んだ広い尾根を登っていく。コイワカガミが多い。一部雪渓が残っているがほんの僅か。来週には消えてしまいそうだ。ハイマツを切り開いた登山道を登りきると小仙丈ケ岳。ここでやっと仙丈ケ岳が見えるが、正確には山頂は見えていない。カールを取り巻くピークが邪魔をしているためだが、まあ細かいことはいいだろう。北アはやや雲が上がってきて隠れ始めていた。こりゃ山頂到着の頃にはすっかり見えなくなっているかも。

 休憩無しでそのまま山頂へ向う。稜線上はキバナシャクナゲが多く見られる。名前のとおりに通常の石楠花なら赤っぽいはずが僅かに黄色い。この標高では石楠花といってもあの強固な藪を形成する幹はなく、ほとんど草のように地面を這っている。

 一旦鞍部に下って登り帰し。途中、10mほど雪渓を通過する。念のために持ってきた軽アイゼンの出番はない。雷鳥がいないか周囲を見ながら歩いたが、天気がいいせいか確認できなかった。カール上部の壁に登りついてやっと山頂が見える。すでに人の姿が多いが、真夏と比較すれば少ないであろう。右に回り込むように尾根が曲がり、登山道は稜線右側をずっと巻く。たぶん稜線上には冬道があるのだろう。たまに稜線へ向う踏跡があるが×のペイントがされていた。

 最後にちょこっと登って仙丈ヶ岳山頂到着。先客は数人と割と静か。残念ながら中ア、北アは既に雲が上がってほとんど見えず。その代わり、南ア南部がよく見える。こちらから見るとほとんど雪は消えてしまっていた。この天気だと塩見あたりも人がいるだろう。天気も良く帰りのバスの時刻待ちを兼ねて山頂で昼寝。気温は約10℃だが日差しがあるので風をよければ温かく感じた。昨日の反省で防寒着はダウンジャケットにフリースまで持ってきたので快適に昼寝できた。

 寒さを感じて起きると、いつの間にか山頂はガスに覆われていた。時刻は11時前。夏の熱雲が上がってきたのだろう。もう展望は期待できない。ちょっと早いが下山開始。のんびりと下って行った。少し標高を下げるとすぐにガスの層から抜け出た。ガスがかかっているのは山頂付近のみだった。まだ登ってくる人がいるが、帰りは最終バスかな。

 小仙丈ケ岳を通過して広い斜面を下っていくと待望の雷鳥登場。登山道上にいたのですぐ発見できた。まだ白い冬羽が残っているが「衣替え」の真っ最中か。割と人に慣れているようで見ている目の前で砂浴び開始。どうせバスの時間に余裕があるからと雷鳥が登山道からいなくなるまでじっと待った。

 もうイベント事はないので淡々と下っていくが、どうも雷鳥見物でのんびりしすぎたようで残りの標高差から逆算した所要時間がヤバくなってきて2合目から先は飛ばした。北沢峠に到着したのはちょうど1時でバスがエンジンをかけて待っていた。私の直後に男性2名が到着、バスの補助席の残りはちょうど3席でぴったりだった。

 仙流荘に到着して、着替えてから仙流荘で汗を流す。どうも山頂の昼寝で体を冷やしてしまったようで鼻水が止まらず温泉で体の芯から温まって少し回復。しかし車に戻るとまた酷くなり、完全に風邪をひいてしまったようだ。右手の傷が回復しつつある時に今度は病気とは・・・・。結局、かなり症状がひどくなったため薬のお世話になった。

 

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